私がプロペシアを飲み始めて気づいた日々の習慣と変化
鏡を見るたびに深くなっていく生え際と、心なしかボリュームダウンした頭頂部。三十代を過ぎた頃から、その悩みは私の心に重くのしかかっていました。様々な育毛剤を試してはみたものの、明確な手応えは感じられず、半ば諦めかけていた時に出会ったのがプロペシアでした。クリニックで医師から説明を受け、処方してもらったその日から、私の新しい習慣が始まりました。最初は「毎日忘れずに飲めるだろうか」という不安が大きかったです。そこでまず実践したのは、スマートフォンのアラーム機能です。毎晩十時、就寝前のリラックスタイムにアラームが鳴るように設定し、洗面台の最も目立つ場所にピルケースを置きました。この「強制的に思い出させる」仕組みが、最初の数ヶ月間、私の習慣作りを強力にサポートしてくれました。飲み始めてしばらくは、体に何か変化が起きるわけでもなく、ただ錠剤を飲むという行為が繰り返されるだけの日々。正直、焦りや疑念が頭をよぎることもありました。しかし、医師から「効果を実感するには最低でも半年は必要」と聞いていたので、とにかく信じて続けようと心に決めていました。三ヶ月が過ぎた頃でしょうか。シャワーの後の排水溝に溜まる髪の毛の量が、以前より減っていることに気づきました。気のせいかもしれない、と思いましたが、その小さな変化が大きな希望になったことを今でも鮮明に覚えています。半年が経つ頃には、髪にコシが出てきて、スタイリングがしやすくなったと感じるように。飲み方を習慣化し、淡々と続けること。それが、目に見える変化に繋がったのだと実感しています。プロペシアを飲むという行為は、単なる投薬ではなく、自分自身の悩みに真剣に向き合い、未来への投資をするという、前向きな行動なのだと今では思っています。