今回は、AGA治療の第一人者である、つつじヶ丘スキンクリニックの山田院長(仮名)にお話を伺い、プロペシアの飲み方に関する患者様からのよくある質問について、専門的な見地から解説していただきます。「山田先生、プロペシアの服用について、患者さんから最も多く寄せられる質問は何でしょうか」「やはり、いつ飲むのが一番効果的なのか、というタイミングに関するご質問ですね。結論から申し上げますと、プロペシアは食事の影響を受けにくいため、朝昼晩、食前食後を問わず、いつでも服用可能です。医学的に最も重要なのは、タイミングそのものではなく、毎日決まった時間に服用を継続し、血中濃度を安定させることです。これにより、脱毛の原因物質であるDHTを抑制する効果が持続的に発揮されます」「飲み忘れた場合の対処法についても、不安に思われる方が多いようです」「はい。もし飲み忘れに気づいたら、慌てずに対応してください。前回の服用から12時間以内であれば、気づいた時点ですぐに飲んでいただいて構いません。しかし、すでに24時間近く経過している、つまり次の服用時間が迫っている場合は、忘れた分は飛ばして、いつも通り一錠だけ服用してください。絶対に二錠まとめて飲んではいけません。過剰摂取は効果を高めることなく、副作用のリスクを上げるだけです」「自己判断で服用量を増やす患者さんもいらっしゃるとか」「残念ながら、いらっしゃいます。早く結果を出したいというお気持ちは理解できますが、プロペシアの用量は臨床試験によって有効性と安全性のバランスが最も良いとされる量に設定されています。自己判断での増量は、百害あって一利なしです。効果に不安がある場合や、何か気になる症状が出た場合は、必ず我々専門医にご相談ください。患者様一人ひとりの状態に合わせて、最適なアドバイスをさせていただきます。安全な治療は、医師との信頼関係の上に成り立つものだと考えています」。
専門医が解説するプロペシアの最適な服用方法