ダイエットのために炭水化物を極端に抜く「糖質制限」が流行していますが、実はこれが髪の毛にとって深刻なダメージを与える可能性があることをご存知でしょうか。確かに糖質の摂りすぎは良くありませんが、糖質は体にとって重要なエネルギー源でもあります。極端に不足すると、体は筋肉や組織を分解してエネルギーを作り出そうとします。さらに、生命維持の優先順位が低い髪の毛への栄養供給は真っ先にカットされてしまいます。その結果、髪は痩せ細り、パサつき、抜け毛が激増するという事態を招くのです。実際に、厳しい糖質制限を行った結果、体重は落ちたものの髪がスカスカになってしまったという相談は後を絶ちません。また、糖質制限中は肉や脂質の摂取量が増えがちですが、動物性脂質の摂りすぎは血液をドロドロにし、頭皮の皮脂分泌を過剰にします。これが毛穴詰まりや炎症を引き起こし、頭皮環境を悪化させる原因となります。さらに、エネルギー不足による代謝の低下は血行不良を招き、毛根に栄養が届かない「冷え」の状態を作り出します。健康的に痩せて美しくなるはずが、髪も肌もボロボロになってしまっては本末転倒です。髪を守りながら健康的な体を維持するためには、「質」の良い糖質を適量摂ることが重要です。おすすめなのは、白米や食パンなどの精製された炭水化物を避け、玄米、大麦、全粒粉パン、オートミールといった「茶色い炭水化物」を選ぶことです。これらは食物繊維やミネラルが豊富で、血糖値の上昇が緩やかであるため、体に負担をかけずにエネルギーを供給することができます。また、食事の最初に野菜や海藻を食べる「ベジファースト」を心がけることで、糖の吸収をコントロールすることも有効です。髪の毛は、あなたが食べたもの、そして吸収したエネルギーの余剰分で作られています。極端な制限ではなく、バランスの取れた食事こそが、豊かな髪を育む唯一の道なのです。ダイエットをする際も、髪への栄養補給を忘れないようにしましょう。
過度な糖質制限が髪をボロボロにする危険性と正しい食事法