ヘナを自宅で試してみたいけれど、薄毛が気になるからこそ、失敗したくない。そんな方のために、髪と頭皮を最大限にいたわりながら、ヘナのボリュームアップ効果を引き出すための、正しいセルフケアの手順を詳しくご紹介します。まず、最も重要なのが「ヘナ選び」です。必ず、化学染料などが含まれていない「100%天然」の製品を選びましょう。成分表示を確認し、「ヘンナ」のみ、あるいはインディゴなどの他のハーブ名しか書かれていないものを選んでください。そして、染める前には必ず「パッチテスト」を行い、アレルギー反応が出ないことを確認します。次に「ヘナを溶く」工程です。ヘナの粉にお湯を加えて混ぜますが、この時のお湯の温度は、熱湯ではなく45〜50度程度のぬるま湯が最適です。熱すぎると、ヘナの色素が壊れてしまうことがあります。マヨネーズくらいの固さになるまで、ダマがなくなるようによく混ぜましょう。この時、ホホバオイルやアルガンオイルなどの良質な植物オイルを小さじ一杯ほど加えると、ヘナによる髪のきしみを和らげ、保湿効果を高めることができます。いよいよ「塗布」です。薄毛が気になる方は特に、髪だけでなく「頭皮」にたっぷりとヘナを塗ることがポイントです。頭皮のクレンジング効果と、根元の立ち上がりを良くするためです。髪をブロッキングしながら、白髪や薄さが気になる分け目、生え際から塗り始め、頭皮全体にペーストを置くように乗せていきます。その後、毛先まで伸ばしましょう。塗り終えたら、髪全体を一つにまとめ、ラップでぴったりと頭を包みます。さらにその上から、保温性の高いタオルやニット帽などをかぶり、頭部を温めることで、ヘナの色の入りとトリートメント効果が高まります。「放置時間」は、ヘナの品質や髪質にもよりますが、1〜3時間が目安です。最後に「洗い流し」です。まずはシャワーのお湯だけで、ヘナのペーストを根気よく、丁寧にもみ洗いしながら流します。ヘナの粒子が残らないように、しっかりとすすいでください。ヘナをした当日は、シャンプーを使わずに「お湯シャン」だけで済ませるか、使うとしてもごく少量にすると、色の定着が良くなります。ヘナの効果は、回数を重ねるごとに高まります。焦らず、月に一度のスペシャルケアとして、楽しみながら続けてみてください。