スーパーで安価に手に入り、調理も簡単で、しかも髪に抜群に良い。そんな夢のような食材が存在します。それが「卵」と「納豆」です。この二つの食材は、日本の食卓に欠かせないものですが、実は最新の栄養学から見ても、現代人の髪と頭皮を救う最強のコンビネーションであることが分かっています。まず卵についてですが、これはひよこが孵化するために必要なすべての栄養素が含まれている「完全栄養食」です。髪の原料となる良質なタンパク質はもちろんのこと、亜鉛、鉄分、セレンといったミネラル、そして髪の健康維持に欠かせない「ビオチン」というビタミンが豊富に含まれています。ビオチンは、アミノ酸の代謝を助け、髪の毛を作る細胞の働きを活発にするだけでなく、頭皮の炎症を防ぎ、白髪予防にも効果が期待されている成分です。一方、納豆は大豆を発酵させた食品であり、植物性タンパク質の王様です。納豆に含まれる特有の成分「ナットウキナーゼ」には血液をサラサラにする効果があり、頭皮の毛細血管までスムーズに栄養を届ける手助けをします。また、大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするため、加齢によるホルモンバランスの乱れからくる薄毛や抜け毛を食い止める効果が期待できます。さらに、納豆には腸内環境を整える納豆菌が含まれており、これが食べた栄養素の吸収効率を高める土台作りをしてくれるのです。腸内環境が良くなれば、卵から摂取したビオチンやミネラルも無駄なく吸収され、髪へと届けられます。この二つを組み合わせた「納豆卵かけご飯」は、まさに育毛のためのパーフェクトメニューと言えます。ただし、一つだけ注意点があります。生の卵白に含まれるアビジンという成分は、ビオチンの吸収を阻害する性質を持っています。そのため、ビオチンを効率よく摂取するためには、卵白に火を通すか(半熟卵やゆで卵)、あるいは納豆と混ぜる際によくかき混ぜて時間を置くことが推奨されることもありますが、最も確実なのは加熱調理、または全卵ではなく卵黄のみを使用することです。毎日の朝食にこの黄金コンビを取り入れるだけで、高いサプリメントを買う以上の効果が期待できるかもしれません。
卵と納豆が現代人の髪と頭皮を救う栄養学的な理由